9月12日(木)、第24回福岡アジア文化賞「大賞」に地元福岡出身の中村哲さん(ペシャワール会現地代表)が受賞されました。
福岡アジア文化賞は、福岡・博多が古くから日本の窓口としてアジア諸地域との交流に重要な役割を担ってきたことから、アジア地域の優れた文化の振興と相互理解及び平和に貢献するため、1990年に市、学界、民間が一体となって創設されました。
第一回(1990年)の創設特別賞には、黒澤明映画監督が受賞されています。
この日は、市民フォーラムとして中村哲さんが、
 「アフガニスタンに生命の水を」
と題して講演されました。
国土の70%がヒンズークシ山脈、国民の8割が自給自足の農民。
山々の雪解け水が大地を潤していたのだが、地球温暖化の影響で、一気に流れ出す雪解け水が田畑を襲い、乾燥地帯に変える。
そして、2000年来の大干ばつの襲来で、無人の荒野となり村が消え、すでに飢餓により数十万の人々が命を落としたと言われている。
村人は何日もかけて歩いて診療所にやってくるが、飢えや乾きは薬では治せない。
百の診療所より一本の用水路だと思い知らされ、聴診器をシャベルに変えた。
残った村人を集めて水を求めて井戸を掘り、用水路を造り始めた。
用水路の取水口は、筑後川の山田堰(朝倉市)、護岸の整備は日本の河川の岸に植えられている柳の根の活用に学んだということでした。
日本の先人たちの知恵がアフガニスタンの大地の復興に活かされていることに驚きました。
また、講演の最後の
「先人たちは、自然をかわすことを知っていた。自然は絶対コントロールできない、私たちは、自然をコントロールできるがごとく錯覚している」
という話は、東日本大震災・原発事故をはじめ昨今の風水害等をふり返れば、これまで進められてきた自然の猛威を封じ込めようとする私たち現代人の災害対策への戒めに聞こえました。
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