福政連議員団(福岡県の元教職員出身)で山形県天童市と東根市の充実した子ども施策を視察しました。
将棋の駒で有名な天童市では、子どもたち一人ひとりが自分を大切に生き生きと学び、確かな学力を身につけることを目標に、
 「天のわらべ すこやかスクールプロジェクト」
が行われています。
数年来顕著になってきた「不登校児童生徒」の増加に対応するため、福岡市では、不登校対応教員やスクールソーシャルワーカーを配置していますが、天童市では不登校を未然に予防することに重点をおいた教育施策が進められています。
天童市の小学校(12校)中学校(4校)でも、不登校児童生徒の増加が大きな教育課題となっており、福岡市と同じように「中1ギャップ」といわれるように中学校に入ってからの不登校生徒が増加傾向になっています。(2007年、84名)
そこで、天童市・教育委員会は、各学校との連携のもと、不登校児童生徒の聞きとり調査を行い、不登校の要因の半数以上は発達障がいの疑いがみられ、周囲の理解が得られないため、適切な支援を受けられなかったり、友達とうまく接することができなかったりして、自己肯定感を持ちづらくし、学力不振も重なり、学校を遠ざけてしまっているのではないかと現状を分析しています。
そして、2009年に
 「天のわらべ すこやかスクールプロジェクト」
を立ち上げ、不登校の未然防止と学力の向上を図るための施策が進められてきました。
具体的には
1.山形大学教授や指導主事、教育相談員等を中心に専門家チームを構成し、年2回各学校を訪問し、教育相談を実施。医療機関とも連携し、発達障がい児を含め、支援を要する子どもを把握するとともに、個別の支援計画を作成、指導・支援する体制を整備。
2.管理職や教員、指導員を対象にした参加特別支援教育コーディネーター養成研修を夏期休業中に集中的に実施。
3.国の緊急雇用創出事業を活用した「すこやかスクール指導員」や支援員等の人的配置。
また、市教育委員会の近くにある「アウター・スクール」(適応指導教室)に支援員を配置し、不登校児童・生徒の学習・生活支援の実施。
の3本柱で、すこやかスクールプロジェクトが実施され、不登校が4年間で45名減少(現在8名)する等、効果をあげています。
福岡市でも不登校対応教員やスクールソーシャルワーカー、特別支援教育支援員の増員を求めるとともに、相談体制の充実等、参考にしたい施策です。
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