本市には、和白青松園、福岡育児院、福岡子供の家の3の児童養護施設があり、里親のもとで生活している高校生と合わせると約70人の高校生がいます。
 高校生たちは、家庭復帰や高校卒業等を機に施設を退所し、社会へ巣立っていきますが、頼れる親や家族がいない子どもは、自分の力で多くの困難に立ち向かわなくてはなりません。
 近年、教員や保育士等、自分の将来の夢を叶えようと大学や専門学校等への進学を希望する高校生が増えていますが、全国の大学・短大、専門学校への進学率約77%と比べ、児童養護施設で暮らす高校生の進学率は、約23%と全体平均と比べても大変低い状況です。(2014年5/1厚労省調査)
 大学入学1年間だけでも国立大学で平均約80万円、私立大学は平均約131万円の費用が必要です。児童養護施設では、大学進学の願いを叶えさせたいと、進学の育英資金に活用する基金を設けています。
 親とともに家庭生活を送る殆どの高校生と同じスタートラインに立って自立していけるよう支援していくことが必要です。
 現在、国の支援として最高27万6190円、市独自の支援として45,000円が支給されていますが、あわせても32万円余りしかも一度きりです。本年度から国の自立支援資金貸付制度が創設されました。就職や進学する若者の自立を支援する制度として期待されますが、返還の免除の規定が厳しく緩和の検討が必要です。
 京都市は2014年度から市独自の給付型奨学金制度を創設、東京都世田谷区も本年度から、社会全体で支える仕組みとして基金を創設し給付型奨学金事業を始めました。本市も給付型奨学金制度を創設したり、現行の大学等支度金を増額したり、また、児童養護施設が設けている基金を市民に広報する等、支援の拡充を図るよう要望しました。