一人ひとりの夢を壊してはなりません 2015年1月11日

部落解放同盟福岡市協議会の新年旗開きが、福岡サンパレスで開催され、社民・市政クラブ福岡市議団を代表して挨拶をさせていただきました。「人権の世紀」といわれる21世紀に入って10年以上が経過しましたが、国内ではヘイトスピーチによる差別街宣にみられるように、社会的マイノリティーに対する差別・排除の動きが強まっていることが憂慮されます。法務省の統計によれば人権侵犯事件数は年々2~3%と増え続け2012年は約2万4千件に達したことが明らかになりました。福岡市が2012年に実施した「人権に関する意識調査」によれば、「人権が尊重される社会だ」との割合が前調査より増えているものの、「人権問題に関心がある」人の割合は減少しています。人権教育の推進や啓発を含め、誰もが疎外排除されず安心して生活できるよう具体的な取り組みを図っていく必要があります。私は、人権という言葉を子どもたちにわかるような言葉で表せば「夢」と答えています。生まれた場所や性別、外国籍、障がいのあるなし等で、抱いている夢を壊してはなりません。

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