「子どもたちが地域の支えになる、そのために希望をつないでいきたい」

 7月11日・12日、東日本大震災における被災地の実態と教育復興支援、防災対策のあり方を目的に岩手県三陸海岸地区を訪問しました。

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 どの街に行っても想像を絶する瓦礫の風景が私たちの目の前にありました。
映像や新聞等で頭の中ではその惨状は理解していたつもりでも、現地に立つとあまりの惨状に言葉が出ない。
 4か月が経つというのに政治は一体何をしているのかと憤りが湧きます。
 宮古市では北村市議(元小学校教員)の案内で、「防災のまち」と言われその象徴だった全長2kmの防潮堤や田老第一小学校、仮設住宅等を案内していただきました。
 瓦礫と化した漁業のまちの丘にある田老第一小学校のプールの歓声をあげる子どもたちの明るい姿が学校の外の風景とあまりにも対照的。
 4月25日から新学期スタートした学校では、教職員は家族や家をなくした子ども達にとにかく「学校は安心だ」という思いを持たせようと、各地からの励ましの手紙への返事は後にして普段の学校生活を取り戻すため、1年生を迎える会以外行事なしで平常授業をたんたんと行ってきたそうです。
スクールバスの運行費用は確保できたものの、学校再建をはじめ子どもたちや教職員の心のケアのための臨床心理士の長期の派遣や就学援助要件の緩和による事務量に見合った事務職員の複数配置、実働できる「震災加配」教員の確保、スクールバスの運行費用は確保等々・・・教育復興に向けた支援が急がれます。
今回、学校現場の教職員が中心になり子どもたちや保護者の悩みや思いに寄り添い、生活・教育復興に向けて、必死に取り組んでいる姿も見聞することができました。
その学びをそれぞれの自治体での防災教育、地域防災計画等に活かしていくことを参加者とともに確認し被災地を後にしました。