戦に行った100万頭の農耕馬

北九州市門司でおこなわれた学習会が早く終わったので、関門海峡を臨む門司港レトロ地区を散策しました。
国指定重要文化財のJR門司港駅(現在改修中)や赤煉瓦造りの旧門司税関等など、中国大陸、アジア諸国との人々の交流や物流の貿易が盛んだった頃が偲ばれる街並みとなっています。
そのレトロ地区「巌流島周遊船発着場」の一角に二つの記念碑を見つけました。
それぞれ、戦争の悲しみを伝えています。
「出征軍馬の水飲み場~昭和8年の満州事変勃発のから第二次世界大戦にかけて、日本全国の農村から多くの農耕馬が軍馬として徴発され、この門司港から軍用船で戦地にわたりました。その数、百万頭に及ぶと言われています。そして、馬は、再び故郷の地を踏むことはありませんでした。~港町・文字の歴史を後世に伝えていくとともに、平和の尊さを忘れないよう、ここに保存するものです。  北九州市」
「~門司港出征の碑~  ご存知ですか ここ門司1号岸壁から200万人を超す将兵が、はるか南方の戦線に あるいは大陸の戦地へと赴いたことを・・・ そして半数の100万人の将兵は 生きて再び故国の地を踏むことが出来なかったことも・・  門司港出征記念碑建設委員会」
今、「自衛隊を国防軍に」「憲法96条の改正を」が声高に言われ、平和憲法が戦後最大の危機をむかえている中、この碑文の重さをかみしめ、あらためて平和を創る運動にとりくまなければなりません。
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出征軍馬の水飲み場の碑
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門司港出征の碑