20120209blog1.jpg
館内を案内していただいた児童厚生員の小林さん
20120209blog2.jpg
ロビーで学習する高校生
 近年、中高生が気軽に利用できるような居場所を整備する自治体が増えてきています。
 2月9日、その草分けとも言える東京都杉並区の児童青少年センター「ゆう杉並」を視察させていただきました。
 このセンターの児童厚生員をされている方の話によれば、センターの建設計画が持ち上がった1990年代半ばは、いじめの問題や若者の自死、中高生に関係する殺傷事件などがニュースで取り上げられ、地域では深夜にコンビニや公園で暴力事件等があり、若者の意見を取り入れた「居場所」を考えようという機運が高まったことがスタートでした。
 杉並区では、建設にあたり、中高生の声を生かしたセンターにしたいという職員の思いから、「中・高校生建設委員会」に43名の中高生を公募し、その建設委員会の要望も取り入れ、音楽スタジオや飲食のできるロビー、学習室やミニ体育館を備えた大型児童センターを建設したということでした。
 現在でも公募や学校推薦で選ばれた20名前後で構成する「中・高校生運営委員会」がセンターの職員とともに運営や各イベントの開催に関わり、一日平均約170名を超す中高生が無料で利用しているということです。
 当日も、高校が午前中授業だったこともあり、近隣の高校生がダンスの練習をしたりミニ体育館でバスケットをしたり、あるいは学習室で調べ物をしたりするなど、友達と楽しく過ごす姿を見ることができました。
 平日は午後7時まで利用ができ、グループで登録すれば午後9時まで利用することができます。
 年間延べ5万人以上、毎日約170名を超す中高生が利用する理由は、無料であることの他、仕切られた部屋があり、彼ら彼女らにとって空間そのものに居心地の良さや、安全性があり、自分たちの行動を見守り寄り添ってくれる大人がいることで安心感が増すことにあります。
 福岡市では、「放課後等の遊び場づくり事業」等、小学生以下の子どもたちを対象にした事業には多くの予算が使われていますが、中高生を対象とした「ゆう杉並」のような施設は中央児童館やはフリースペース「てい~んず」(西鉄大橋駅近くの九州大学大橋サテライト、毎週日曜日に開設、運営は「NPO法人子どもNPOセンター福岡」)等、数か所しかなく、しかも、ほとんどが地域のボランティアによって運営されている事業です。
 福岡市が、今後、若者の孤立化を防ぎ、悩みや喜びを共有できる居場所づくりをどのようにおこなっていくのか、3月議会では、具体的な施策を引き出していく予定です。